しまなみキャンプ2011 (1日目) [カヤックツーリング]
アウトドア人間にとっては、もう家でじっとなんかしていられない。
というわけで、カヤック作りはお休みで、7月9日、10日とカヤックキャンプに行ってきた。
(多々羅大橋)
今回は前から漕いでみたかった、しまなみ海道の伯方島と大三島周辺の海域。
実のところ伯方島には母親の実家があり、祖母と叔父夫婦が暮らしている。
子供の頃から、祖父母に会いに行くついでに、よく釣りをしにやって来ていたが、大人になってからも
家族と何回も来ている場所だ。
しかし、この海域をカヤックで漕ぐのは今回が初めてで、まあ、本格的に始めたのが去年からなので
当然なのだが、経験の浅い自分が潮流渦巻く海域を漕ごうというのだから全くの無鉄砲というしか
ない。
(能島)
でも、沈した時の保険のロール技が失敗しないようになってからは、ひっくり返っても安心なので
過度の恐怖心はなく、この水温なら取り合えず岩礁に激突しないかぎり大丈夫???だろう。
たぶん・・・。
当初は船折瀬戸の西側出口の見近島でキャンプを予定していたが、1日で伯方島を1周しようと計画
のため、今回は潮の時間が合わず、多々羅大橋のたもとの大三島側のキャンプ場から出艇すること
になった。
(多々羅キャンプ場)
集合時間の9時半までには、まだ少し時間があったため、伯方島の有津(あろうづ)の叔父の家に立
ち寄って潮の情報を得る。
叔父の話によると下げ潮の船折瀬戸はかなりの激流となるようだが、今回、船折瀬戸を通過する
ときは小潮の上げ潮でそんなに大きくなさそうな様子。怪我することは無さそうだし、船が壊れること
もなさそうだ。朝のコーヒーを頂き、ひさしぶりに祖母に会うこともできて、又、来ますと言って出艇地
まで引き返した。
途中、マリンオアシス伯方の近くから見近島を写真で撮ろうと車を止めて海岸へ・・・。
看板に何か書いてある・・・・。
水上バイクOK??、一般遊泳禁止???・・・・??
こんな海水浴場って・・・。潮流の早い場所ならではなのだろう。
大三島大橋を渡り多々羅キャンプ場に到着(9時15分)
既に大半のメンバーは到着済みで出艇準備にかかっている。
1日目のメンバーはTanakaさん、ワイキキさん、kagamiさんと、怪我から復帰したばかりの
N脇さん、 と私の5人。
ブリーフィングの後10:30出艇。
(親指に腫れが残るN脇さん)
出艇して直ぐに多々羅大橋の下を通過。転流にはまだ少し早く、まだこの橋の下では逆潮の状態。
潮止まりの少し前だが、流れはそこそこにある。
進路を鼻栗方面に向けて漕ぎ始める。
まず古城島が進路前方に見えてきた。
天智天皇の時代に水軍城として築城され、島のあちこちに城のための柱跡と、船を繋留した杭跡が
残っているらしい。
先を急ぐため確認できなかったが今度立ち寄ってみたいと思う。
少し逆潮が影響して1時間程度で鼻栗瀬戸の入り口に到着。
ツアーマスターのtanakaさん。
ワイキキさんのたくましい腕が印象的。二の腕に錨マークがあると似合いそう。
鼻栗瀬戸には大三島大橋がかかっている。
昔、今治ー三原間にフェリーが運行されていたころ、ちょうどこのあたりが中間地点となっていた。
帰省する時にはいつも甲板に出て故郷の風景を懐かしく眺めていた。
下から何度も見ているものの、カヤックの位置から眺めるとすごく大きく感じる。
(スマイルのkagamiさん)
このころには、ほぼ潮止まりとなっていて、瀬戸の真ん中で漁船が錨を下ろして釣りをしていた。
鼻栗を抜けたところから写真を1枚
はるか遠くに今治の大角鼻や波方のガスプラントが見える。
今治方面を見ながら進路を東へきる。
伯方島の、しまなみ造船に大きなタンカーが止まっている。
タンカーフェチとしては立ち寄るかどうか迷うところだが、先を急ぐのと、お腹が少し減ってきたので
我慢して前を通過。
今日の昼食の場所、見近島キャンプ場に到着。
アクセスは伯方島大橋の自転車道や歩道から降りることができ、水道、水洗トイレがあり、よく完備さ
れたキャンプ場だが、自動車で降りることができないため、利用している人もサイクリストとバイク乗り
がほとんどのようだ。到着したときも3名ほどソロキャンプをしていた。
カヤックではキャンプ場前の砂浜からアクセスすることとなり、ここでは満潮時には砂浜が水没する
ため、カヤックをスロープからキャンプ場まであげる必要がある。
しかし2人いれば問題なく上げることができる。(力持ちなら一人でもOK)
昼食をとった後は島内のトンネルを通って、見近島探検へ。
しばらく島内を散策した後は、いよいよ今日のメインイベント船折瀬戸へ・・・。
最初、能島を目指して水軍城を見てから船折に引き返そうと話していたので、能島を目指して漕ぎ進
んで行く。
能島周辺では結構、潮が流れていた。写真をとっていたのでメンバーに少し遅れて反転流に入ろ
うと急流から180°ターンさせてストリームアウト・・・・。
しかしバランスを崩して不意沈しそうになる。
デッキに結んでいたお茶のペットボトルが海に・・・・・・・・ポチャッ。
ひろいあげようと思った時には、どこにいったか全くわからない。
まさにネーミングどおり「お~い、お茶」になってしまった。
他のメンバーはといえば、N脇さんとワイキキさんは私が到着する前に激流にのまれて、はるか
宮窪方面に流されていく。
そしてTanakaさんは急流を楽しむかのように船折方面へ遡上しようとしている。
結構漕いでいるが上りきるところまでいかない。潮流は6Kn以上出ているのだろう。
自分とkagamiさんは反転流内で待機。そしてKagamiさんはカメラで動画撮影中。
自分もチャレンジしようとバウを船折方面に向けて急流に・・・・。
結構漕いでいるが、ちょっと先の流れの上まで上れない。島の方向を見て位置関係を計ると、まさに
ルームランナーのような状態となっている。
もう一度チャレンジしようと反転流の中へ入ってタイミングを計っていると、能島と鵜島の間の荒神瀬
戸に潮流体験船が見えたので、ここにいては邪魔かと思い、ゆっくりと宮窪方面へ島を眺めながら下
って行った。
途中、いたるところで湧き潮や3m程度の渦が出来ては消えしながら発生している。
でも今まで何も無かったところに急に渦ができるので面食らってしまう。
能島から少し離れた場所に鯛崎島という島があるが、ネットで見ると鯛崎島には弁財天があるらし
い。
http://imagic.qee.jp/sima3/ehime/ushima.html
これは絶対写真に収めなければと思い、カヤックを回されないようにコース取りをしてゆっくりと流さ
れて行くと、何やらそれらしい石像の横顔が見える。
よく見えるところまで移動しシャッターを切る。
う~ん、バッチリ。
でも島影の祠にお地蔵さんのような石が置かれているとは帰って写真をアップしてから初めて気づい
た。
ばらばらに離れていたメンバーが宮窪の前あたりで少しづつ集まり始める。
もう少しこの海域で遊んでみたいと思ったが、時間も13:30を回っていたので、これぐらいにして
木浦方面(伯方港)を目指すことにした。
今度また遊びに来よう。
岬を回って木浦が見え始めたころ高速船が近づいてきた。
高速船はできるだけ岬をかすめるようなコース取りをしているため、あわてて、岸方向に寄って避難。
この高速船は因島の土生から今治まで各島を回って人を運んでいる。でも昔に比べると随分と乗客
が減ったみたいだ。
伯方島の金ヶ崎付近で浜に上がって休憩。
この時点で15時20分になっておりキャンプ場の受付の17時までに帰れるか微妙な時間になってい
たので管理事務所に連絡を入れてみる。時間内に行けるかどうか微妙で、遅れるかもしれないと話
をするが、電話に出た職員さんは、いいとも悪いとも言わない。まあ取り合えず様子を見て、また
連絡しますと言って電話を切った。
残り1時間30分で10kmの距離を漕がなければいけない。いけるかどうか微妙だが、行けるところ
まで行こうと決めて漕ぎ始める。
伯方島の東端では狭い海峡になっており、すごい逆潮の瀬になっていた。あまりの速さに上りきる
のに苦労する。
どうにか、難所を乗り切って多々羅のキャンプ場を目指すが、ここでもすごい逆潮でカヤックがいっこ
うに前に進まない。
生口島の南側を進めば多少いいかと伯方瀬戸を渡りきって進むが、こちらも逆に流れている。
だいぶ日差しがやわらかくなってきた。
予約をしている手前、何とか時間内に戻りたいところ。他のメンバーより先に、より直線的にコース取
りをし、走れメロス状態でキャンプ場を目指す。
しかし多々羅大橋の手前、残り3km地点で時計を見ると16時50分になっていた。
もう無理だとあきらめて、小さな砂浜を見つけて電話をかける。
「多々羅大橋のたもとの生口島まで帰って来てるんですが、逆潮で17時までに受付できそうにない
ので明日の朝でよろしいですか」と話をすると。
原則ダメのようだが、9時に伺うことでどうにかOKをもらった。
これで今日の場所は確保できたと思った瞬間、どっと疲れが・・・・・。
メンバーと合流し、まだ逆に流れている海峡を横断しキャンプ場に戻ると、17時40分になっていた。
「受付できるように頑張ったんですけど」とメンバーに話をすると
「まあ、結果を出さないとね」と厳しい一言
「お、鬼ーーーーーーーっ」
あ~、疲れた。
でもキャンプ最高。
それじゃ
キャンプ場の手配、最終コーナーを回ってのダッシュやらほんとうにお疲れ様でした。
おかげて楽しいキャンプツアーを楽しむ事ができました。
また、よろしくお願いします。
by tanaka (2011-07-15 08:37)
去年のGWにボクらは船折瀬戸を行こうと思ったら風と潮流でいけませんでした・・・
しまなみは漕いでもいいし、キャンプもいいし、夕方の風景は最高ですよね!
2日目のレポートも楽しみにしてま~す!
by なま (2011-07-15 09:12)
お疲れさまでした~\(^o^)/
しまなみ漕ぎは多島美の景観と潮流を経験出来て大満足でした~(^-^ゞ
次なる野望は湯浅湾でしょうか?
また、みんなで行きましょう!
by ワイキキ (2011-07-15 09:30)
天気も良くて最高のカヤックの旅でしたね。
潮の流れが速いと帰れないかも知れませんね。
カヤックから見るしまなみ海道の景色も素晴しいですね。
by 海を渡る (2011-07-15 12:16)
ツアーも大変だったようですが,この詳細紀行文も大変だったでしょうね。
キャンプ1日目が手に取るようにわかりました。ありがとうございます。
お疲れ様でした。
夏本番,次のお誘いをお待ちしてます。
by Nash (2011-07-15 12:38)
tanakaさん<
楽しいキャンプでしたね。今回は伯方島一周がひとつの目的でしたが
もう少し船折あたりで、ゆっくり漕いでみたかったですね。
あの流れは、スキーで急斜面を下る感覚によく似てますね。
又、行きましょう。
なまさん<
去年のGWの記事、読ませて頂いてます。動画の場所が、あっ!ここだったんだと
気づいて楽しくなりました。1日で伯方島を1周するのは、結構大変で、今回もほぼ
半分は逆潮です。でも船折は一見の価値ありですよ。
ワイキキさん<
お疲れさまでした。今度は湯浅湾ですか。行きたいところがいっぱいあって
悩んでしまいますね。山陰も行ってみたいし、福井の方にも・・・・。
またよろしくお願いします。
海をわたるさん<
少し前に海をわたるさんのブログに掲載された写真の逆方向の写真をとってきました。
やっぱり今治の海は潮の流れが速いですね。帰ってからも又、行きたい気持ちで
いっぱいです。
Nashさん<
コメントありがとうございます。下手な文章で読みづらかったのでは?と思います。
漕ぎも飲みも本当に楽しい休日でした。
まだまだ夏は始まったばかりで11月はじめぐらいまではキャンプOKなので、ご一緒しましょう。
by Ladle (2011-07-15 19:09)
nashさん<
誰かよくわかってなかったのですが、
nashさん=脂肪肝さん=スイーツさんだったのでしょうか?
??
by Ladle (2011-07-16 08:54)
ladleさんツアーおつかれさまでした!
焼肉ごちそうさまでした!おいしかったです
使い捨てのバーベキューコンロは結構使えるかもしれません!
カヤックにも積載可能でしょう!
無人島で皆で肉を持ちよって焼肉パーティ!
考えただけでよだれがでます(^0^)
3分割ラサも届いたしまた新たなツアーが楽しみです!
by kagami (2011-07-16 11:55)
kagamiさん<
やりましたね!!3分割ラサ、届きましたか・・・・いいですね。
早速、明日ぐらい進水式でしょうか。
8月ぐらいにまたキャンプどうですか?スイーツさんは8月第1週なら土曜日から
の参加OKとのことでした。さて今度はどこにいきます?
by Ladle (2011-07-16 22:16)
ladleさん了解です。
わたしの方は8月第一週キャンプOKです。
でもこの時期はツアーはつらい時期なので
どこかのキャンプ拠点で練習するのがいいかなと!
思います。
志度湾会長にも相談してみます
by kagami (2011-07-18 16:53)